NOSE SHOPマガジン|新時代の香水・フレグランスメディア

タウアー・パフュームに触れてみた!

読み物

こんにちは!
4月から新宿店の副店長になりました、秋間です!
これまでは銀座店にずっといたので、新宿店でしか取り扱いのないブランドとは、ほとんどはじめましての状態です。
そんな私がタウアーパフュームに触れた感想をお届けします!
タウアーパフュームに触れるにあたり、抽出法についても簡単な説明書きをさせて頂きましたので宜しければお付き合い下さい。

タウアー・パフュームって?

タウアー・パフューム(以下タウアー)はスイス発のブランドで、ブランド名を創設者アンディ・タウアー氏の名前に由来します。
ブランド創設以来14年間、スイスの山奥で素材の作成もしくは調達、ブレンド、ボトル詰め、検査、出荷までタウアー氏自ら手作業で行なっている、まさにニッチなブランド。
Instagramやブログの更新も頻繁に行なっており、世界中のファンとSNS上での交流も精力的に行なっているそう。
多くのニッチフレグランスブランドが大手資本の傘下に入る中、ずっと1人で作り続けるというタウアー氏の姿勢は世界中の香水ラバーだけでなく現役調香師からも尊敬と憧れを集め続けている、とのこと。
商品ページはこちら。

お一人で最初から最後まで作り上げることにより、独自の世界観や香りのクオリティが保たれているんですね。
ノーズショップでお取り扱いが開始した際も、「ずっとこの目で、鼻で楽しむことができる日を待ち望んでいた!」と、愛おしそうにタウアーの並んだ棚を見ていた方がいらっしゃったと聞いています。
どんな香水にも言えることではありますが、特に「宝物」感が強いブランドなのではないかと感じました。

いざトライ!

全体を試してみた結果、お香っぽい香りが多い印象を受けました。
また、一つ一つの香りがとても濃厚で、肌に乗せた時の変化が楽しみになる香りばかりです。
全ての感想は書ききれませんが、抜粋してご紹介させて頂きます!

レール デュ デゼール マロカン

まずは超辛口評論家ルカトゥリン氏も絶賛のレール デュ デゼール マロカン(モロッコの砂漠の風)
砂漠と名前に入っているので、暑さを感じる香りなのかなと思って嗅いでみたのですが、こちらは砂漠の夜を表現したとのことで、少し冷えた砂に足先が沈むような深い落ち着きを感じました。
ローズとジャスミンの透明感のあるフルーティーなフローラルが落ち着きの中に華やかさも足してくれているので、私は夕方〜夜に合いそうな香りだなと思いました。
少し強めに香るので、お腹より下につけてふわっと登ってくる香りを楽しみたいです!

カリヨン プール アン アンジュ

毒性が高く天然香料を使うことができないスズラン。
多くのブランドが独自のスズランの香りをデザインする中、天然香料を中心に使用して作られたこの香りは、私は「スズランですね!」とはならなかったものの、生花のような青みと、オークモスの渋みのある少しこもった香りから土のような暖かみと少し塩気のある水分を感じました。
スイスの谷間、雪が溶けてやっと見えた地面に光が当たり、そこに咲いたスズランが待ち望んだ春の訪れを告げる爽やかで喜ばしいイメージなのかなと思います。
ノーズショップ店頭の香りお試し用のガラス漏斗から嗅いだ時は少し苦手に感じたのですが、ムエットに出すと爽やかさが強調され、一番好きな香りになりました。
以前弊社スタッフ小谷も、タウアーはムエットの方が良く香るように感じると言っていたのですが、私も試してみたところそう感じたため、気になった方は是非ムエットやお肌で試してみてくださいね!
ちなみにこのカリヨンプールアンアンジュは廃盤との事なので、是非お店にあるうちにお試しください…!

インセンス エクストレーム

超臨界二酸化炭素抽出したフランキンセンスを主役にした、ミニマリストの為の究極のインセンス。
…超臨界二酸化炭素抽出とは…?
気になって調べてみたところ、香料の抽出法としてメジャーな水蒸気蒸留法や、圧搾法、溶剤抽出法と違い、余分なものが入りづらく、より純度の高い香りが楽しめるようです。

簡単に各抽出法を説明すると…

・水蒸気蒸留法
水蒸気を利用し、沸点より低い温度で成分を留出する方法。香りの変化を極力抑えられることで知られますが、少し熱が加わることでの変質や水溶性の成分を失うこともあります。
・圧搾法
柑橘類の果皮には精油を溜める油胞があり、圧搾や細い針で傷をつけることで精油を得る方法。熱が加わらない分、素材本来の香りには近いものの、絞る際に不純物が入りやすかったり、劣化しやすい等の懸念もあります。
・溶剤抽出法
アブソリュートと呼ばれるのはこの抽出法で、お花など熱や圧力に弱い香りの成分を持つ植物に用いられる方法。
有機溶剤に素材を漬け、香りの成分と固まったその溶剤をエタノールに溶かし香り成分を分離、その香り成分とエタノールが混ざったものから、エタノールを蒸発させて香料を抽出します。

ここまで聞くと溶剤抽出で良いんじゃないかと思えてしまいますが、やはり溶剤抽出法も香りを溶剤に移す→エタノールに溶かす→エタノールを蒸発させるという過程において、少しづつ質が落ちてしまうというのが現実だそう。

そこで、この超臨界二酸化炭素抽出法はというと、
二酸化炭素に圧力をかけ液体化したものに抽出したい香料の素を入れ、低温で抽出(二酸化炭素は低温で超臨界(沸騰のようなもの)する為)します。
圧力鍋のように、沸点を下げているので低温での抽出が可能になるんですね。
低温の為、香料の劣化が最小限の上、
低温で抽出した二酸化炭素と香料の化合物から、二酸化炭素を抜く作業だけで抽出完了になる為、その分工程数も少なく劣化もしづらいということみたいです。
熱による変化も少ない為、そのものの香りと言っても過言ではなさそうですね。

さてお話を戻すと、
このインセンスエクストリームはそんな超臨界二酸化炭素抽出で抽出されたフランキンセンスを使っているということもあり、肌に乗せるとなんとも上品なお香の香りに包まれます。香炉に顔を近づけたときのようなカラッとしたスパイシー感もありました。
少し時間が経つとお化粧品のような清潔感のあるアイリスが顔を出し、ドライなウッディーノートと混ざり合うことにより色々な表情を見せてくれます。
そこが砂漠の荒い気候を思わせているのかな…と、想像が膨らむ香りです。

肌の上で様々な変化をしてくれる奥深いタウアー・パフューム。
あなたのお肌ではどう変化するでしょうか?
是非おひとつお家にお迎えして、タウアーさん手作りの暖かみを感じてくださいね。
秋間でした!

スタッフ 秋間

新宿店、副店長として勤務しています。 趣味は映画、音楽、ピクニック。(あとお酒) 映画はSFやサイコホラー、音楽はエモやパンクを好みますが、休みの日は公園で...

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